WordからPDF変換する際に画質が落ちてしまう問題 【解決】
投稿論文がアクセプトされてから数日後、編集側から早期公開用のPDFファイルと高画質の図を提出してくださいとのメールが来た。
図は600 dpi以上が要求される。
査読段階で提出していたPDFファイルは画質にこだわっていなかったので、もう一度wordファイルから編集し直すことに。
このとき、600 dpi以上の図を貼り付けてPDFとしてエクスポートすれば完成!と簡単にはいかなかった。なぜか図の解像度が低くなってしまっている。
図の解像度を落とさずPDFを作成するための手続きは2つ。
1.Wordの詳細設定を変更
「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」で
「イメージサイズと画質」を探し、「ファイル内のイメージを圧縮しない」に✓を入れる。
これで貼り付けた画像が自動圧縮されずに済む。
2.貼り付ける画像をベクタ形式に変換
Wordの詳細設定を変更した後、私は750 dpiのjpgファイルを貼り付けてPDFに変換してみた。…まだ画質が粗い。
jpg形式がダメなのか?と思い、pngやgif、tiff形式でも試してみた…やはり劣化している。
Googleでこの悩みを相談してみると
「ファイル」→「エクスポート」からPDFを作成せず、
①「ファイル」→「名前を付けて保存」でpdf拡張子を選択。
②「その他のオプション」→「オプション」→「アクセシビリティ用のドキュメント構成タグ」と「PDF/A 準拠」のチェックを外して「OK」。
③「ツール」→「図の圧縮」→「高品質」にチェックし「OK」。
④「保存」。
で作成すればよいとのアドバイスがあった。
なるほどと思い試してみる…解決せず。
結局、ラスタ形式じゃなくベクタ形式の画像を貼り付けなきゃいけないことが分かった。
eps・pdf・svg・emf が ベクタ形式である。
eps形式を貼り付けるにはレジストリをイジらないといけないが、emf形式はそのまま貼り付けられる。
ということで私はemf形式に変換して貼り付けることにした。あんまり聞かない拡張子だが、power pointや ArcGIS, Pythonで問題なく出力できる。
Pythonでのemf出力については以下に記載。
出版用に提出する図も、拡大縮小に適したベクタ形式の方が良い。
ラスタ形式だと、完成版に掲載される図の解像度に明らかな劣化を感じることもあるそう。
私はpngで提出した。
== 追記 ==
衛星画像のようなピクセル数が非常に多い図では、この方法はダメだった。
解決したら書き足します。
== 追記終わり ==